【富士山】初心者で富士山登ったらどうなるの?(後編)
〇行動メモ
【時期】8月中旬
【人数】20歳前後の女子4人
【交通手段】車(行き4時間)
【ルート】吉田ルート
【出発時間:終了時間】12:30-22:00
【コースタイム】9時間30分
◎初心者で富士山登ったらどうなるの?(後編)
午後18時から、私たちは下山することになりました。
↓ 降り始めの景色。どんより暗く人がいない。
真夏で日が長いと言っても、どんどん暗くなってきます。
「富士山はいつも人でいっぱい」ということを聞いていたので、もちろん下山のときも人がたくさんいると思っていました。
しかし、周りを見渡しても、昼過ぎにはあれだけいた登山者がいなくなっています。
とても寂しく怖い富士山に見えてきました。
また、あたりは暗くなるのに私たちが持っていたライトはたった一つのみ。
周りの登山者のライトが道を照らしてくれると思っていた私たちは、大間違いでした。
砂の土壌に足を取られ、何度もこけます。
疲労困憊で、話す気力もだんだんなくなってきました。
そのうち、あたりが真っ暗になりました。
「道どっちだろう?」
「あっちじゃない?」
「いや、たぶんあっちだよ。あっちのほうが道幅が広いよ」
そんなやり取りを繰り返して、ゆっくりと降りていきます。
あろうことか、私たちは登山マップさえも用意していなかったのです。
真っ暗であたりに誰もいない、もしかしたらこの大自然の中、道に迷って歩いているのかもしれない。
そんな極限状態に陥りました。
私は、ヘリコプターで遭難要請を出すことも真剣に考えました。
しかし、あれって助かっても何十万と請求されるんですよね。
そんなことだけは頭に入っているのですから、本当にバカな初心者登山です。(今となっては笑い話)
そして、ついに何年も揺るがなかった私たちの友情にさえも亀裂が入ります。
「ちょっとあっちを照らしてくれない?」
と、唯一ライトを持っている友人に頼み続けていた結果、
「ちょっと待ってね!!」
ときつめに帰ってきたときは驚きました。
今考えれば当たり前のことですが、そのときはみんな相手のことを考える余裕がなかったのです。
そして、何度も迷って立ち止まってを繰り返し、ようやく22時に五合目に着きました。
私たちは、いい歳をして泣きました。
明かりがあること、人がたくさんいることがこんなにも人を安堵させるのかと気づかされました。
初心者でこのブログを見ている方に言いたいのは、
・富士山を最初の登山場所に選んではいけない
たとえノリで「行こう」と言われても!
・弾丸登山はだめ
疲労困憊で気力がなくなります
・計画的に登る
登山では、最初の計画が必須です。
決して夜に降りたりしないように!
以上です!
今回は少しまじめな記事になりました。